手袋にもいろいろな種類がありますよね。手の保護のためや家事で使用するなど目的は様々ですが、家庭では厚手のゴム手袋を使うことが多いのではないでしょうか。
手袋を着用する機会が多い職種というのも存在しますが、飲食店もその一つだと思います。とくに食品を扱う場合には衛生管理が徹底されている店舗だと安心できますよね。
そこで今回は飲食店で使われる手袋はどうして青色なのかを検証すると共に、手袋の用途についても紹介してみたいと思います。
飲食店で使われる青色の手袋には理由があった
飲食店で調理するスタッフが青色の手袋を着用しているのを見たことがあるかもしれませんが、実は青色には理由があります。
食材には青いものがほとんどありませんので、食材を包丁で切る時に一緒に手袋を誤って切ってしまっても、青色なら異物としての見分けが容易になるからなんです。
これがもし透明や白色の手袋をしていて、例えば玉ねぎを薄くスライスしているときに、手袋を切ったりすると、手袋の破片を見つけ出すのは相当大変な作業になるんです。
実際に調理をしていて慣れていても手袋を切ってしまう事もたまにあるので、ちゃんとした理由があったんですね。
その他にもダスターと呼ばれる布巾にも様々な色があります。主にピンク色をホールで使用、青色を厨房内で使用するなどの使い分けにより、切れ端などの異物が食品へ混入することを防ぐ役割を果たしてくれています。
飲食店で手袋をする理由は?
飲食店で手袋をする理由の一つは、家庭と同じで手荒れの防止という意味合いが大きいです。特に飲食店では業務用の強い洗剤を使用することが多いので、手が弱い人でなくても、水分が奪われてカサついたりするということがあります。
その他にも、飲食店ならではの大切な理由の一つが、食中毒防止という観点から手袋をするということです。実は手洗いをしても手には菌が残りやすいので、手からの二次汚染(手から食品へ菌が伝染る)防止のために手袋を着用します。
また手に傷や手荒れがある人はとくに細菌が手に繁殖していますので、調理する際は着用を義務化したほうがよいですね。
飲食店では薄手のニトリル手袋やゴム手袋を使用すると思いますが、使い捨てで使用するのが基本です。というのも、手袋の内部というのは汗をかいていて菌がとても多く繁殖しているのです。
もったいないのですが、せめて数回使用して廃棄する、作業が変化したら廃棄するなどの使い方がよいでしょう。
手袋の種類について
飲食店で使用される手袋にはどのような種類があるのかというと
●ニトリル手袋
●塩化ビニール手袋
●ポリエチレン手袋
●天然ゴム手袋
使われるのは、だいたいこのあたりだと思います。どれもだいたい箱に入った100枚入りです。ニトリル手袋は医療現場でも使用されるだけあり、フィット感が強く細かい作業も行いやすいです。
ポリエチレン製のものは値段が安くサイズもゆるめなので、ニトリル手袋の上から着用して、作業ごとに廃棄するのも良いと思います。
人によっては手袋の素材でも手が荒れたりするので、自分に合ったものを使用することをおすすめします。
まとめ
若い世代の間では、素手で調理したものを食べられないという人が増えていると言います。
最近では飲食店で手袋を着用しているスタッフを見かける事が多くなったのも、そのような背景があるのかもしれませんね。
そして手袋の使用と色分けによって防げる事故もあるので、大いに活用したいものです。
今後は飲食店で青い手袋の着用を見かけた時には、衛生管理をしっかり行っている店だなという目で見られるんじゃないでしょうか。
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